脊柱管狭窄症について


70代  脊柱管狭窄症の症例を報告します

≪症状≫
・立っている時、歩行時に右足の外側が
 しびれる、違和感がある(股関節~太もも~足の甲まで)

・間欠性跛行がたまにある
(歩いていると痛みやしびれが出て、座ったりかがんで休むと楽になる)

≪経過≫

数年前から、整形外科で脊柱管狭窄症の診断を受けていたようですが、
当院でも検査をすると、脊柱管狭窄症の症状が出ていました。
(レントゲンなどの画像検査は出来ませんが、徒手でやる検査でも脊柱管狭窄症なのか?そうでないのか?判別が出来ます。画像検査では脊柱管狭窄症という診断をもらっても、実際脊柱管狭窄症の症状が出ていない方もいらっしゃいます。加齢とともに人間の体は、多かれ少なかれ変形、変性していくものです。画像検査だけで、触ってもくれない、実際の症状と検査結果を照らし合わせて判断しないと本当の原因を見逃してしまいます。)
検査を簡単に説明すると
ベットに仰向けになり腰を反らせわざと腰の神経の通り道を狭くさせて、足の力が出にくくなるか?どうかを判断するものです。この患者さんは、力が出にくくなりました。逆に、腰を曲げて腰の神経の通り道を広くしてあげると力が出やすくなりました。この検査のいい所は、施術者だけが分かるのではなく、患者さん自身も自分の体の変化が分かるので納得がいきます。検査の結果を踏まえて、骨模型を使って今起こった現象がなぜ起きたのか?を説明しますので、患者さんは更に納得して頂けます。


他に、症状の出ている側は骨盤が上に挙がって体の歪みがあることが分かりました。
これは腸腰筋という上半身と下半身を結ぶ筋肉が固くなり、骨盤を引き上げているためで調整することで、骨盤が下がってきました。

それでも、まだ少し歪みが取り切れないため、他の筋肉の影響も考えてみます。すると

広背筋という筋肉も固くなりこちらの影響もあって骨盤を引き上げていることが分かりました。
広背筋を緩めて調整すると、骨盤の高さが左右同じになりました。この方は、着付けの仕事をされていて
帯を締め上げる時に、右手でグッと引っ張るそうで、それが原因でこの広背筋が固くなり骨盤の歪みを生んでいることが問診と検査で分かりました。
さて、この骨盤の歪み。今回のような脊柱管狭窄症では、歪みを調整したからといって症状が0になるというわけではありません。ですが、骨盤の歪みは、筋肉の緊張のアンバランスがあるので引き起こされるわけですから、その歪みを取り除いてあげることで、神経への圧迫が軽減され、結果的に症状の改善へ繋がってきます。何が何でも、骨盤が原因と言っているわけではないのです。

≪当院での治療≫
当院では、
体の歪み、骨盤の歪みを調整して、神経への圧迫を軽減させること
坐骨神経への治療
太ももに分布している神経への負担を軽減する治療を行いました

≪結果 課題≫
検査の結果を踏まえて
治療を行うので、患者さんも納得して治療を受けて頂きました
漫然と、効いているんだか効いていないんだか分からない治療よりも
ご自分が納得されて受ける治療の方が効果も上がってきます
また、神経への圧迫を改善するセルフストレッチを継続してもらいます
通院する以外も、やれることはやって頂き、また負担になる動作はなるべく避けてもらいます
治療効果をグーンと上げるためです
体の調整を続け、自覚症状に変化が出てくるのか?経過を追っていきます
また、数年間という長期間症状が出ていた為、無意識にかばって生活していたので
筋力の左右差も出てしまっていました
こういうことは、本人はなかなか気づけないものです
筋力差をなるべくなくしていくのも体の歪みを軽減させるために大事なことです


≪今後について≫
県外の方ですが
回数券を購入して頂き、週に1回は通院治療をしてもらいます

★飲み薬や湿布。または痛みやしびれの出ている箇所に電気治療や揉みほぐしてもらうだけでは効果が期待できません。それどころか、年々悪化していく恐れが十分にあります。

手術するしかない・・・そういうわけでもありません。改善していく症例もいくつもありますので諦める必要はないのです


以上、症例報告でした

 

船橋 A-style整体治療院