40代男性 ドケルバン病?腱鞘炎?手首の痛み 親指曲げると激痛 の症例を報告します
≪症状≫
3か月前より
手首の痛み 手首を曲げられない 激痛が走る
親指を曲げられない 激痛が走る
≪経過≫
整形外科を受診
レントゲン検査で異常なし
湿布と痛み止めを処方
触ってもくれないのに、腱鞘炎と診断される
安静にするよう、指導を受ける
安静にしていても一向に改善しないが、何度か受診する
受診の度に、レントゲン検査をする
異常なし、湿布と痛み止めの繰り返し・・・
何もしてくれないので
以前通院したことのある
整骨院を受診
腱鞘炎の判断で電気治療を受けるも
変化なし
先生がご病気になり数回で治療を中止
当院を受診
その間、テーピング+湿布で
痛みに悩まされていた
≪当院での検査と治療≫
当院を受診された際もテーピングをされていました
問診でお話を聞くと腱鞘炎を疑いました
下の写真のようなテストを行うのが
セオリーですし、教科書通りなんですが・・・
患者さんは、このテストが出来ないくらい酷い状態でした
結果は陽性で
超有名な腱鞘炎の一つ
ドケルバン病というやつです
完全なる腱鞘炎という判断が出来ますが・・・
ここで、手首に着目して
手首にしか治療をしないと
本当の原因を見逃す!ことが起きてしまうので
当院では更にここから
他に問題がないのか?を聞いていきます
・いつから痛くなったのか?きっかけはある?
・仕事の影響、何か影響を受ける事象が無かったか?
・痛みの変化 何をした後が辛い?
問診をしていくと
・パソコン作業が多い
・筋トレを自己流で始めた後に痛くなった
ということが分かりました
パソコン作業が続いていることから
首肩周囲の筋肉が固くなっている
いわゆる【首肩コリ】はありそうですね
そしてダンベルで筋トレを始めたということから
自己流のやり方を誤った筋トレで
更に首肩コリを助長させた可能性がある
首肩周囲の筋肉が固くなり
筋膜の繋がりで
手首に痛みが出たのかも?
という仮説が立ちました
そこで上の写真にあるようなメジャーな筋肉を
順番に触りながら
親指の曲がりをチェックしていきます
すると・・・
親指と離れた肩甲骨周囲の筋肉を触ると
親指の痛みが軽減することが分かりました
ということは
肩甲骨周囲の筋肉が
親指の痛みに関連していることが証明されたわけです
そこで
立体動態波や高周波といった
治療効果の非常に高い電気治療をやりました
すると親指、手首には触れずに
痛みがほぼほぼ消失したのです
≪カウンセリング≫
検査と治療の結果
痛みの8割程度は首肩、肩甲骨周囲の筋肉が原因
残りの2割くらいが
手首の腱鞘炎の症状ということが分かりましたので
その旨を説明して治療をすることになりました
まずは週2回
その後、経過を診て週1回・・・と間隔を空けていきます
≪今後について≫
現在3回目の治療が終わったところです
3ヵ月悩まされた痛みが日常生活動作では
ほぼ支障が無くなりました
今後は
痛みの経過を診ながら
徐々に筋トレを再開してもらいますが
その際は、フォームをチェックさせてもらいます
再度、痛みが出てこない様に・・・(^^♪
★後記★
触りもしない
異常が無いと言ったのに、毎回レントゲン検査をしたドクター
安静にしていてください♪というだけなら誰でも出来る
腱鞘炎という診断をしたのなら
なぜ骨しか映らないレントゲン検査を
毎回、何枚も(4、5枚)撮ったのかな?
患者さんに無駄に何度も放射線を浴びせて良いのかな?
意味の無い、無駄な検査は
国民の医療費を増やすことになるんだけどな・・・
あ~、自分さえ良けりゃいいのかな~・・・
船橋 三咲 A-style整体治療院